「WordPressサーバの構築」にて、WordPressによるホームページを表示することができました。
最後の方にも記載していたとおり、そのままでは http://xxx.xxx.xxx.xxx/ とパブリックIPアドレスの数字を列挙しなければいけません。しかも、Amazon Lightsailのインスタンスを再起動してしまうと、そのIPアドレスも変化してしまうため、不便極まりない状況となります。
世間に公開するのであれば、http://www.YYYYY.co.jp/ など、わかりやすく覚えやすい名称のほうがアクセスしてもらえる可能性も高くなるでしょう。
AWS環境と外部の通信に使用するパブリックIPアドレスを固定化する設定について説明します。
続けて、固定化したパブリックIPアドレスをドメイン名でアクセスできるようにDNSの設定について説明します。DNSは、AWSのAmazon Route53というサービスを使用します。
パブリックIPアドレスの固定化
まずはパブリックIPアドレスがAmazon Lightsailのインスタンスを再起動するたびに変更されることがないように固定IPアドレスを設定します。
AWSコンソール画面からAmazon Lightsailサービスを選択してLightsailサービス画面を表示します。
作成したインスタンス名をクリックします。
“Networking“をクリックします。
“Attach static IP“をクリックします。
一意となる識別名称を入力して、”Create and attach“ボタンをクリックします。
作成完了画面になったら”Continue”ボタンをクリックします。
新しいパブリックIPアドレスと設定した識別名称が表示されたら固定IPアドレス化は完了です。
DNSの設定
ドメイン名は、お名前.comやムームードメインといったドメインプロバイダーやレンタルサーバ業者のサービスなどで取得します。私の場合はかなり昔にムームードメインで取得したドメイン名を使用することにしました。もちろんAWSでも新規に取得することは可能です。
ドメイン名の取得、更新は、基本的に有料です。取得方法や費用については、
サービスを提供している各社のホームページなどで確認してください。
AWSコンソールなどから”Route53″を検索、サービスを選択します。
左のメニューから”ホストゾーン”をクリックします。
ドメイン名に取得済みのドメイン名を入力します。
“パブリックホストゾーン”を選択し、説明欄やタグは任意で入力し、”ホストゾーンの作成”ボタンをクリックします。
“【ドメイン名】が正常に作成されました”と画面に表示されたら完了です。
画面下の方でNSレコードとSOAレコードが登録されたことが確認できます。
いまはまだAWSにあるDNSサーバーに自分のドメインの存在を登録した段階です。
Amazon Lightsailで作成したWordPressサーバーを自分のドメイン配下に入れます。
表示されている画面の”レコードを作成”ボタンをクリックします。
レコード名は、WordPressサーバーをインターネット上で検索する際の名称を指定します。
用途によっていろいろな名称をつけることもできます。ここでは”www”を指定。
レコードタイプは、”A – IPv4″を選択します。詳細な説明は割愛します。
値にWordPressサーバーに固定IPアドレス化した際に割り当たったIPアドレスを入力して右下の”レコードを作成”ボタンをクリックします。
最下行に追加されていれば完了です。
AWS上でのDNS関連設定は、これで終了です。